2019-09-22
Asian Hiphop 周遊トリップ
アジアの音楽がすごい。日本のHiphopブームもアツい。そんな感じで、今回はイチオシのAsian Hiphopトラックをおすそ分け!
にわか?そんなの知らん!つべこべ言わずこれを聴いて飛ぼう!これはアジア周遊旅行、否、トリップだ!トビタテ(隠語)!留学JAPAN!
They Said - Binz (Vietnam)
個人的に馴染みの深いベトナムからは、Binzをピックアップ。ラッパーのBinz、トラックメーカーのTouliverは共に北部のアーティスト集団「SpaceSpeakers」のメンバーです。
ベトナムにおけるHiphopのような現代カルチャーではどうしても、北のハノイよりも南のサイゴン(ホーチミン市)の方が先を走っているイメージが強いのですが、その中でも負けじとベトナムの現代音楽をリードしているのが「SpaceSpeakers」です。カッコイイね。
"アーティスト集団"(cộng đồng dành cho các ca sĩ và producer âm nhạc)という概念があまりしっくりこないのですが、いわゆるレーベル的な立ち位置のようです。レーベルとの違いを上げるとすれば、「SpaceSpeakers」そのものがひとつのグループとして楽曲のリリースをしていたりします。グループのメンバーは他にも、Rhymastic・JustaTee・ Soobin Hoàng Sơn・Mr. A・ Triple Dなど(知っている人にとっては)名だたる有名アーティストが名前を連ねています。つえー。
上述したとおりベトナムのラッパーは南部出身であることが多いのですが、個人的には南部弁よりも発音がハッキリしている北部弁のほうが好みなのでBinzを推しています。これに対してHuỳnh JamesのQUĂNG TAO CÁI BOONGとか聴いてみると、本当に同じベトナム語か!?というレベルでコテコテになまっているのでぜひ聴いてみてください。Huỳnh JamesはベトナムのSHINGO☆西成だなこりゃ。(誰かに伝わってくれ)
PVは”東南アジアの輩”感がすごいことになってるので、見ても見なくてもいいです。チョイワルおじさんというよりこれはもう完全にガラの悪いおじさんです…。あとPVに出てくる彫師が頭に入れている墨がとんでもないです。ダルシムよりやばい。
$ua - Akeem Jahat (Malaysia)
1曲目から情報を詰め込みすぎたので次はあんまり詳しくないマレーシアからピックアップ。Akeem Jahatです。
シンガポールの個人的一押しアーティスト・Disco Hueとのコラボ曲をきっかけに知りました。もはや読み方もよくわからない。YouTubeにライブ映像も上がっているのですが、歌唱力が凄まじいです。
マレー語のカタカタとした語感は、韓国語とも中国語とも違った感じで心地の良い異国の雰囲気を味わえます。マレーシアはこれからもっと深堀りしていきたいですね…!詳しい人教えてくれ!
我的新衣 - VaVa (China)
中文Hiphopはアジア諸国の中で一番アツいんじゃないですか。今回の記事は、どうしてもこの楽曲が紹介したくて書きました。
中国HiphopといえばHigher Brothersが一番有名ですが、個人的No.1はVaVaの我的新衣です!!(日本にもVaVaというHiphopアーティストがいますが、別人です)
このトラック、なんとビートのベースが中国の伝統芸能「京劇」になってます。それを現代風にアレンジしたあげく、Hiphopトラックに仕上げてしまっている。あまりにもやばすぎます。中国でしか生み出すことのできない鬼マスト楽曲、これは必聴です。自分はこの3連休、ひたすらこれ流して部屋で踊り狂ってました。穿我的 穿我的新衣!幸せ〜〜
なおKrewellaとのコラボ楽曲「New World」もはちゃめちゃにクールなので、そちらも要チェックです。中国のHiphop・ Bass Musicシーンは今後も目が離せません本当に!
O.O.T.D. - ØZI x RayRay (Taiwan)
中国に負けじと、台湾のBass Musicシーンもバチバチに盛り上がってます。個人的にはHiphopよりも、女性トラックメーカーでBarong Familyからヒットを連発しているRayRayを推したいところです…が、一応Hiphopの楽曲をピックアップしておきます。ラッパー ØZI と RayRayのコラボ曲「OOTD」です。PVも若くてアングラな雰囲気が充満しててたまらないですね〜〜
Enhanced Propaganda - Jvcki Wai (South Korea)
K-Hiphopもイカしたアーティストが目白押しですが、今回はJvcki Waiをピックアップ!!今風のTrap系トラック、耳に残る独特の声質、倦怠感のある歌い方、全てが本当にカッコイイ。おまけにファッションまで超最先端です。どうやったらここまでの世界観を作り上げられるのか…。才能の塊です。みんなインスタフォローしといておいてね。
韓国のヒップホップアーティスト総勢51人が参加している「119 Remix」では、韓国語に加えて日本語でもラップしています。聴いてる時なんだか日本語っぽいな?と思ったら日本語でした。意味はそんなに無かったです(爆)
なお「119 Remix」はK-Hiphop史上最大級のリリースなので、ディグるならここの参加アーティストから始めてみたらいいんじゃないかと思います。
満月 - Norikiyo (Japan)
最後はもちろん日本から1曲!相模原が誇るHiphopアーティスト、Norikiyoの「満月」をピックアップ。なんとPVの撮影がタイで行われています。曲もチルな雰囲気で記事の締めにぴったりですね〜〜
日本語Hiphop好きな人は大体ご存知だと思いますが、Norikiyoは超実力派で、楽曲だけでなくHiphopに対する向き合い方とか、スタンスが本当に素敵なアーティストです。これについては他に詳しい記事がたくさんあるので、ぜひググってみていただきたいと思います。いやまじでZeebraを堂々とディスれるのNorikiyo以外いないんじゃないすかね…。
ちなみに最近アップロードされた「What Do You Want?」のPVも撮影がフィリピンで行われていたので、東南アジア好きは要チェックです!PVに友情出演?している漢も超雰囲気あります。
以上ざざっとアジアのHiphopを浅く広く紹介しました。聴く音楽に困ったらぜひこの記事に戻ってきて、色んな国のHiphop、音楽、それから外国語の雰囲気を楽しんでいただければ幸いです!
本記事でピックアップした楽曲+αはSpotifyにまとめてあるのでそちらもぜひ〜!最後までありがとうございました!