2020-11-16
【オンライン受験】AZ-900: Microsoft Azure Fundamentals 受験記録
概要
Microsoftの提供するクラウドサービス・Azureの認定資格試験です。Fundamentalsの名前の通り、認定資格の中で最も基礎的なものになります。詳細は公式サイトを参照してください。
この試験の受験者は、クラウド サービスの基礎知識と、それらのサービスが Microsoft Azure でどのように提供されるかを理解している必要があります。この試験は、クラウドベースのソリューションやサービスを使い始めたばかりの方や、Azure の初心者の方を対象としています。
https://docs.microsoft.com/ja-jp/learn/certifications/exams/az-900
勉強方法・勉強時間
オンライン&無料のMicrosoft公式ラーニングパスが用意されているので、空き時間を使ってざっと一通り学習しました。ラーニングパスは上記リンクに掲載されています。(自分が勉強していた際、教材は英語のみでしたが現在は日本語でも提供されているようです。)
学習コンテンツはテキストを読むだけでなく、実際にAzureのポータルから仮想マシンを立てるといった実践的なアクティビティも含まれています。これらのアクティビティで利用するサービスは学習用サンドボックスとして無料で提供されています。(一部例外もありますが、新規登録時には1年間有効の\25,000のクレジットが付与されるため、学習にあたって課金やクレジットカードの登録は不要です。)
学習時間はおよそ6時間前後でした。ITやクラウドに関する知識がない場合は、もう少し勉強時間がかかるかと思います。
試験内容
公式サイトによる内訳は下記のとおりです。
- クラウドの概念について説明する (15-20%)
- Azure のコアサービスについて説明する (30-35%)
- セキュリティ、プライバシー、コンプライアンス、信頼について説明する (25-30%)
- Azure の価格サービス レベル アグリーメントとライフサイクルについて説明する(20-25%)
クラウドやITの知識を問う問題よりも、Azureのサービスに関連する問題のほうが比重が重いです。各サービスの機能を正確に把握すること、サービス名と機能を一致させて混同しないようにすることが重要かと思います。
ラーニングパスの各モジュールには、最後にKnowledge Checkという選択式の問題が用意されていますが、それよりもやや難しい問題が出たように思うので、テキストもしっかり読んでおくことをおすすめします。記述問題はありませんが、選択式問題に加えて正誤判定問題なども出題されます。
自宅での受験について
コロナ流行以前は試験会場での受験が一般的だったようですが、現在は完全にオンラインで受験することができます。試験中にWebでの検索やカンニングができないよう、Pearson Vueというオンライン試験用のソフトウェアを利用します。オンライン受験では、
- そもそも会場に行く必要がない
- 好きなタイミングで受験可。最短で翌日の試験予約も可能
- 合否がテスト終了直後に分かる
など、かなり快適かつスムーズに受験することができます。
一方で、不正を防ぐ観点から、Webカメラおよびマイクが必須(スマートフォン不可)など制約もあります。特に試験開始前の受験環境チェックは非常に厳格で、部屋を360°すべて見せたうえで、
- サブモニターの電源が抜いてあることをビデオで見せる
- 眼鏡にカメラが付いていないことをビデオで見せる
- 本棚は布をかけて見えないようにする
- 机上のオーディオアンプなどデバイスは全て取り外して見えない場所に置く
など、カンニングを防ぐためにありとあらゆる場所がチェックされます。また、試験中にあごや口を手で覆っていたところ、「そのような動作はやめてください、不正になります」とチャットで警告を受けたりもしました(!)当然ですが不正な受験はできません。
またIDチェックでは、グローバル企業であることから、パスポートを所持していると便利です。パスポートがない場合は、クレジットカードなど氏名が証明できるもの+顔写真付き公的身分証明書が必要だったかと思います。
試験スコア
723点(合格点は700点)でした。一番簡単な試験だし落ちないだろう、とたかを括っていたら、かなりギリギリでの合格になってしまいました(汗)
上にも書きましたが、クラウドの知識だけでなくAzureのサービスについての正しい理解が求められるので、Azureの運用経験がない場合は丁寧にテキストをさらい、実際に手を動かしてサービスに触れながら勉強を進める必要があるかと思います。
Next
Fundamentals の次は Associate と称される中級の資格試験が2種類用意されています。
- AZ-104: Azure Administrator Associate (インフラ管理者向け)
- AZ-204: Azure Developer Associate (アプリ開発者向け)
自分は現在の職務がインフラ系なので、AZ-104: Azure Administrator Associate を受験予定です。引き続き公式のラーニングパスをぽちぽち進めていこうかと思います。ラーニングパスはスマートフォン閲覧にも対応しているので、移動時間等にさくっと見ることもできるので非常におすすめです!
以上、興味ある方はぜひトライしてみてください。